近年、デジタル化が進んでいて、教育現場でもVR空間で授業をする事例があるようですね!
VRといえばゴーグルをつけて、360°リアル世界を体感できるものですが、それが授業で使われるとなると、子供達にどのような影響を与えるのでしょうか?
ここでは、日本でもまだ数少ない、VR授業を行う小学校がどこにあるのかの紹介と、遊びではなく教育の現場にVRを導入することで見える、メリットやデメリットについて調査しました。
最新の教育事情に興味のある親御さんの参考になれば幸いです。
VR授業のある小学校はどこ?
VR空間で授業をする小学校は、まだ日本では限られていますが、以下が導入している小学校です。
・三重県桑名市立益世小学校
この学校では、2019年に、日本の小学校で初めてVRを利用した理科の実験が行われました。
具体的にどういう授業内容かというと、バッタや蝶などの昆虫の身体の仕組みと生態を、
VRを用いて3Dで観察しました。
リアルでは、中々生きている昆虫を間近で観察することは至難の業ですが、
VRを使えばとてもリアルに近くで観察できるので、視覚的にとらえやすく、
知識が定着しそうですね!
・千葉県市川市立新浜小学校
この学校では、2020年に、特別支援学級の3年生以上の生徒16名を対象にVR授業を行い、
公立の小学校の特別支援学級でVRを使用したのは全国初です。
具体的には、知的障害学級の児童にソーシャルスキルトレーニングとして、普段はロールプレイや絵カードを使用しているところを、VRを使用することで、人間同士の交流の場面をリアルに体験し、社会スキルを学ぶ、ということをしました。
引用:PANORA
すると、障害の特徴として、他人の顔を注視するのが苦手な場合でも、VRを利用することで、対象物を注視できる時間が伸びた、などの効果が表れています。
・大阪府羽曳野市立西浦小学校
この学校では、2022年に、動物愛護を学ぶ授業が行われました。
具体的には、ゴーグルとヘッドホンをつけて、目の前にいる犬や猫と触れあうのですが、
犬や猫の目線から人間を見ることもできるため、動物から見た人間はとても大きく感じられる
ので、犬や猫の目線に合わせて低い姿勢で触れ合った方が、動物たちにも恐怖心を与えないという発見がありました。
VR授業導入のメリットやデメリットは?
まだまだVR授業の導入小学校は少なく、試用運転的な感じもしますが、
VR授業を導入するにあたって、メリットやデメリットはあるのでしょうか?
VR授業導入のメリット
子供の興味が増加
受け身の授業ではなく、自分が疑似体験する授業のため、授業内容での興味関心が増えることが考えられます。
遠隔授業が可能
VR授業を行うと移動が不要なので、社会科見学なども遠隔で体験することが可能になります。
学びの質が向上
VRを活用することで、教師の能力による授業内容の質の差が生まれないと考えられます。
VR授業導入のデメリット
導入コストがかかる
VRを利用するには、ゴーグルはもちろんのこと、カメラやタブレットなども必要になるため、
導入するまでにコストがかかってしまいます。
五感が鍛えられない
リアルな世界を疑似体験でき、臨場感も味わえますが、触れる、においを嗅ぐなどの
五感が養われないという懸念があります。
記憶力が低下する
紙の教科書と違って、文字を見て覚えて学習するというアクションを取らないため、どこを強調的に覚えたらいいかわからず、記憶力が低下する可能性もあります。
まとめ
以上、VR授業のある小学校はどこにあるのか?VR授業導入のメリットやデメリットについて紹介しました。
VR授業のある小学校は、以下の3校でした。
・三重県桑名市立益世小学校
・千葉県市川市立新浜小学校
・大阪府羽曳野市立西浦小学校
VR授業導入のメリットは、次のとおりで、
・子供の興味が増加
・遠隔授業が可能
・学びの質が向上
反対に、デメリットは以下のとおりでした。
・導入コストがかかる
・五感が鍛えられない
・記憶力が低下する
最新の技術を使った授業は、親からしてもとても魅力的に映りますが、メリット・デメリットをきちんと把握したうえで、子供たちには適切な教育を受けてほしいな、と思いますね!
でも、VRを使うことで視野や世界が広がるのは確かなので、ぜひ上手に活用していける小学校が増えると嬉しいですね。
これからの将来に期待しましょう!!
最後までお読みいただきありがとうございました。